黒部-立山アルペンルートと富山散策
立川駅からスーパーあずさに乗り松本へ。予定時刻よりも1時間早く家を出発できたので指定席から自由席へ席替えをする。幸い自由席が並びで2席空いていた。松本駅から大糸線に乗り換え信濃大町まで各駅で1時間ほど。これもボックス席に座ることができた。ほぼ満席で中国人観光客が多い。アメリカ人の5人家族の両親が70ℓクラスの大きなザックを網棚に置いている。穂高で降車したアメリカ人マザーは大きなザックを前後に二つ背負って子どもを二人引き連れていた。身体も大きいが力も強い。
信濃大町駅で扇沢行の路線バスに乗り、大町温泉郷で下車。今宵泊まる黒部観光ホテルに荷物を預けて、近くの宮の森自然園をfujinと散策。鹿島川沿いの桜並木、ミズバショウとザゼンソウの群落、ツクシやタンポポの群落、春が一度に来ているようだ。
大町温泉郷ウォーキングマップ http://www.omachionsen.jp/images/map.pdf
今夜の宿泊は赤い屋根の黒部観光ホテル。通称クロカンと言うそうだ。十畳間に板の間が付いている。夕食前の温泉は人が少なく、ゆったりと温泉気分を満喫できた。夕食はバイキング。丁度入れ替わりに中国人の団体がどっと入ってきた。
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黒部立山アルペンルート
翌日、早起きし6:50からの朝食バイキングを早めに済ませ、7:23発の路線バスで扇沢に向かう。早い時間でもほぼ満席状態だ。バスの車窓からはダケカンバの林が続く。連休を過ぎた頃には芽吹くのだろう。数年前、扇沢にマイカーを駐車して黒部平まで往復したことがある。黒部平から黒部湖まで原生林の中を徒歩で降りてきた。それ以来の黒部だ。
トロリーバスの終点、黒部湖はさすがに寒いのでダウンの防寒着を着る。気温は3,4℃。220段の階段を登りきると黒部ダムの大パノラマが広がる展望台に出る。ダムの水量が少なく6月末にならないと放水は行われない。前回も天気に恵まれ放水に架かる虹がきれいに見えた覚えがある。
黒部湖から黒部平までトンネルのケーブルカーに乗る。黒部平からは途中支柱のないロープウェイ。7分で大観峰。大観峰の展望台からの眺めは素晴らしかった。雪を被った五竜岳、鹿島槍、蓮華岳、針ノ木岳、唐沢岳まで青空の中にくっきりと見えた。今回はよほど天気に恵まれている。
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室堂平
大観峰からトロリーバスに乗って今日のメインの室堂に到着。中央広場からぞろぞろ歩きで雪の大谷へ。今年は暖冬で雪の壁も最高で13mだそうだ。だが、ちょっと見では7,8mしかなさそうに見えた。6月までもたないかもしれない。以前(20年も前)行った八幡平の雪の回廊の方が高くて荘厳に見える。10分ほど歩くといきなり通行止め。今日は快晴で雪が融けて滑り易く、足下が危ないので先へは行けないそうだ。当然、雪の壁とつながるパノラマロードも通行止め。残念。中央広部に後戻りして、時間がありすぎるので、さてどうしようかと考える。そり滑りの遊び場があったので大人げなく一度だけそりに乗って滑ってみる。結構面白い。次は。室堂駅に戻って屋上からみくりヶ池方面を見ると池方面に向かって歩いている人やスキーヤーがいる。雪原だ。チェーンスパイクを装着して雪原をガシガシ歩く。こちらは人が少なく気持ちがいい。観光客の多くは雪靴や軽アイゼンを用意していないようだ。みくりヶ池をのぞき込むと一面雪に覆われ水面が見えない。池の縁を歩いてみくりヶ池温泉に向かう。温泉の喫茶室で少し早い昼食を食べる。メニューは少ないがピザとアンバタトースト、どちらも美味しかった。特にトーストのパンが絶品。どちらから取り寄せているのだろうか。ダウンのフードを被るほど冷たく強い風が間歇的に吹く中を室堂駅へ戻る。
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室堂から富山へ
室堂駅からは高原バスで美女平まで行く。雪山や雪に覆われた高原の眺めがよいが、ほとんど眠ってしまった。美女平からケーブルカーで立山駅へ。立山駅には誰も並んでいない。富山地鉄電車は行ったばかりだった。しかも1時間半以上も間がある。駅員さんから、それなら、立山カルデラ砂防博物館に行ってみたら、と言われたので駅に近い博物館を見学することになった。ここは思ったよりも内容が充実していて、3Dの映画などが上映されており以外にも時間をとってしまった。立山駅は打って変わって今度は長蛇の列。中国人の団体であふれている。乗った電車も満員で1時間立ちんぼとなった。fujinは中国人が3人座ったボックス席に招かれて、さっさと座る。私も途中で中国人二人に席を変わろうと言われたが、お断りして座らず。どのくらいの年齢に見えたのか。少しショックを受ける。
16時に富山駅に着く。今日の宿はほぼ駅中の富山地鉄ホテルなのでチェックインし、すぐに出かける。富山は何と40年ぶりだ。富山城址公園までの散歩。富山城は郷土博物館になっていた。ネパール系?のおばさんグループに写真撮影を頼まれる。やはり立山からの帰りなのだろうか。夕食はfujinとひと悶着後、駅前の和食レストランで摂ることになった。さすが米どころ富山、お米が本当においしい。fujinはホタルイカ、バイガイ、白エビ、昆布巻きなどの富山名物を楽しんでいた。苦手が多い私が好きなのは昆布巻きぐらいだ。
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砺波のチューリップ
ホテルの朝バイキング後、砺波へ向かう。チューリップが目当てだ。チューリップフェアが始まるのは明日の22日からなので残念な気もするが、四季彩館が開いているとのこと。砺波駅のホームやロータリーにはやはりチューリップが植えられている。駅前から15分ほどで砺波チューリップ公園に着く。明日から始まるという表示の前を通り過ぎ右手の方から四季彩館に向かう。四季彩館の玄関前には700種類のチューリップが植えられている。中の展示は500円也の入場料を払う必要があった。ほとんど見学者はいない。展示場が狭い割には入場料が高いからか。
つぎに、満開の八重桜とハナミズキのフラワーロードを通って富山県花総合センターへ。フラワーロードのチューリップはすでに枯れていた。今年は開花が早過ぎたようだ。花総合センターではスイセン園を見学することができた。220品種もあるという。フラワーロードを戻る途中で農家のチューリップ畑を垣間見る。ほとんどはすでに花穂が摘み取られていたが、穂摘みをする最中の農家の方に出会うことができた。
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富山富岩運河環水公園
富山駅に戻り、帰りの新幹線の時刻まで時間があったので、雨の中、海側の富山富岩環水公園に行く。環水公園は映画「アオハライド」にも使われた美しい公園である。ミーハー的に世界一美しい店舗と呼ばれるスターバックス富山環水公園店に行ってみる。中はほぼ満員。総ガラス張りの店舗で環水公園の眺めが実にいい。夜のライトアップがさらに美しいらしい。前日の夜、無理してでもここに来ればよかったか。アーチ型の天門橋を渡り、風雨が強いせいか誰も居ない4階建てくらいの北塔に登ってみる。こちらは防水防風の登山の格好なので苦にはならなかった。木々の新緑と水面の色と、天門橋のエンジ色が実によくマッチしていて見事な景観を保っていた。
帰路は北陸新幹線「かがやき」に初めて乗る。大宮まで本当に近くなった。
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