天覚山~大高山
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最終更新日:2018/09/05
トレッキング
今回は単独行。乗り継ぎが悪く、東吾野に10時少し前の到着となってしまった。fujiにとっても初めての山、天覚山には誰も行かないようだ。踏切を渡ると木材が積み上げられた集積所前に道標があった。山道に入るといきなり枝の茂った倒木が行く手をふさぐ。思わずあたりを振り返って、他の道を探す。この道しかなさそう。倒木を回り込んだ足跡があったので、その通り回り込んで倒木を避けて進む。しばらく行くと「カーギルの森」の道標。さらに天覚山山頂の道標。それには沢コースと尾根コースの分岐の表示がある。尾根コースを選択。山頂まで40分とある。これなら軽いなと安易にほくそ笑んでしまう。10:15だから11時までには山頂に着くだろう。
さらに進むと平坦な道と登りの道との分岐。尾根コースだから登りの道を選択。この道、斜面にトラバース道のように付いている。難儀なのは枯れたノイバラがあちこちに生えていて衣服に襲い掛かる。トゲトゲの枝をトレッキングポールで跳ね上げたり、刺さったトゲを衣服が破れないように丁寧に外しながらの前進。時間がかかる。手袋をしていなければ指が傷だらけになったかもしれない。イバラの道とはこういうこと。下に平坦な道が見えたのでそこで下の道に下りる(10:32)。こちらが本道だったのか。
しかし、進むに連れ、ほぼ道がなくなる。朽ちた丸木橋、それにちょろちょろとした水の流れ、があったが、この先に道らしきものがない。ここからは樹林帯の斜面。樹木にところどころテープが巻いてある。これを目指して斜面を登り始める。斜面に蹴りこんだような新しい跡を発見。誰かが通ったのかな。少し安心するが、後で思い返すと動物が斜面を下ったのかもしれなかった。ポールがなければとても登れない道をテープを目印にひたすら登る。道らしい跡もあったが上の方には続いていない。しばらく登ると樹木の目印テープがなくなってしまった(10:55)。
もう山頂についている時刻だ。呆然と上方を見上げると樹木の間から光が射している。尾根は近い。思い切って10分ほど登り上げると尾根に到達(11:05)。救われた思いだ。GPSで山頂の方向を確認して尾根を歩くと立派な道標に出会う。ここから下方に整備された道が伸びているのも確認。これが本道だったのか。ここから山頂まではあっという間だったが30分近くのロスタイム。(11:22)。頂上には男性二人連れのハイカーが先着していた。沢コースト尾根コースのどちらから来られたのかと聞かれたので、恥ずかしながら迷い迷い登ってきたと言う。お二人はこれから下山とのことだった。頂上からの眺望は非常に良い。
再び尾根道に出て、大高山を目指す。木で道を塞いである場所に来た。真っすぐ進むとまずいようだ。素直に、他の道を探す。右下方に下り道があった。アップダウンが多い尾根道でピークがいくつもある。行く手に雄花が満開のスギの木が(11:54)。息を大きく吸い込まないようにしてスギの下を通過。遠くにこれから行く大高山が見えた。三角に尖がっていて頂上の登りが険しそうに見える。眺めのないピークが多い中で、ヤマツバキが出迎えてくれるピークもある。
やっと大高山への道標が樹木に掲示されていた(12:09)。そのまま真っすぐ進む、いや進んでしまう。やせ尾根を下っていく。動物のフンがやたらと多い。行き詰ってしまった。GPSで確認すると何と尾根筋から直角に折れている。小尾根に入ってしまったようだ。慌てて登り返す。もう一度先ほどの表示をよくよく見ると、右へ下るとある。しかも戻ってきた道には通せんぼの木が置かれている。引っ掛かってしまった。右下方に下り道があった(12:16)。7分ほどのロスで済んだ。
今度は大きな幹に爪で引っ掻いたような跡を発見。かなり深い引っ掻き傷だ。熊なのか。普段付けない熊ベルを今回はつけっぱなしなので、熊にベル音が聞こえていればいいのだが。もうすぐ大岩のはずと思ったら、樹木に大高山への表示が。前方を見上げると岩山のようだ。きっと大岩に違いない。ピークに登るとやはり大岩(12:35)。大高山までもうすぐだ。木の根の階段を登っていくと樹木に大高山への道標があった。飯能アルプス同好会と表示されている。縦走が可能な山並みをアルプスと名付けているようだ。山頂までは急坂。しかし何だかわくわくする。標識が見える。やっと大高山山頂(13:03)。花崗岩の十字架のような道標だ。天覚山と子の権現を示している。樹木に覆われた狭い山頂からの眺望はもう一つだった。
山頂からいくつかのアップダウンを経ると林道に出た。向かい側に緑色のフェンスが見える。林道を横断して緑色のフェンス沿いに登る。道端に動物の50cmぐらいの巣穴を発見。奥は下方に伸びているようだ。狸穴かな。熊じゃなければいいや。交差した登山路に出る。道標には吾野駅、中藤・竹寺、大高山・天覚山、スルギ子の山と表示されている。ここが前坂らしい(13:37)。吾野駅方面へ下る。出口は法光寺の墓苑。吾野湧水を過ぎて小さなトンネルをくぐると吾野駅。飯能行きの電車がホームに入ってきた。改札口を急いでくぐる。14:10発に間に合った。もしfujinと来てたら2度と一緒に行ってくれないだろう。
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